
00年代中盤、主要生産国であるブラジルから最も遠いここ日本では健康志向が高まり、缶コーヒー業界全体を巻き込んだ『微糖戦争』が勃発した。以後わずか3年あまりの戦いで、国内の缶コーヒーメーカーは総生産の半分を甘味料入りに至らしめた。人々はみずからのカフェイン好きに恐怖した…。
本誌は2010年創刊。以後一貫して、全てのサラリーマンの日常に風穴をあけるリアルスタイル情報をお送りしてきました。それは異端者の悲壮感漂う絶望的な闘いの記録ではなく、むしろ一介の賃労者の立ち位置から価値紊乱の栄光に身を投じるという圧倒的悦楽の産物―。
生来からのエピクロス主義を編集の礎にしながら、ロマンチシズムとカタルシスに生きる全ての働く者たちに秘められた「たった一人の熱狂」に加担せんと意気込む本誌に、今後もご期待ください。