人類が缶コーヒーを愛飲するようになって、既に半世紀が過ぎようとしていた。北緯25度から南緯25度までの熱帯・亜熱帯に集中している通称「コーヒーベルト」。人々はそこで豆を摘み、育て、そして死んでいった。
00年代中盤、主要生産国であるブラジルから最も遠いここ日本では健康志向が高まり、缶コーヒー業界全体を巻き込んだ『微糖戦争』が勃発した。以後わずか3年あまりの戦いで、国内の缶コーヒーメーカーは総生産の半分を甘味料入りに至らしめた。人々はみずからのカフェイン好きに恐怖した…。
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