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若さに身を任せた疾走感の中に裏打ちされた幅広い音楽性。思わず胸キュンせずにはいられないハーモニー。こういうバンドがもっと出てきてくれれば、日本のロックの未来はさらにバラエティな発展を遂げるに違いないのだが…。

ギターの小野武正さんのパフォーマンスが、人見知りの僕でさえも、容易くオープンマインドしてしまうくらい突き抜けた明るさを見せてくれている。聴いた瞬間からグイグイ惹き込まれるその感覚たるや、小島よしおの「ズイズイズイ~」をはるかに凌駕するほどである。たとえが良く分からないが気にしないで欲しい。

ボーカルが二人、適宜曲によって変われるところと、the band apartに通ずる英語詞の日常性。そして、それらの楽曲をスタンダードで切り返せる音楽的クオリティとキャパシティの広さを兼ね備えている点は、新進気鋭といえども全くあなどれない。今回のデビューミニアルバム『TIMES SQUARE』では、特に『トラベリング』から『blue moon light』にいたるインパクトがとてつもなく、ヘビロテを決定づけるに十分な快感を与えてくれる。従来のロックバンドの枠に縛られない発想の自由度はかなり飛び抜けていて、CDリリース自体は約1年前ではあるが、今も全く色褪せることなく最先端をひた走っているサウンドということで紹介させて頂いた。

ライヴ活動も精力的に行っているようなので、個人的にはぜひ今後もライヴハウスでその躍動を体感していきたいと思っている。ちなみに、ダイノジ大谷さんも自身のブログでプッシュされているのでこちらもチェックしてみると面白いかもしれない。


路考茶
ろこうちゃ/片田舎の音楽評論家。専攻は「環境と音楽」。中学1年で音楽全般に目覚める(受け専門)。田舎ではどうしてもラップ・レゲエや演歌、歌謡曲しか通じないため、本誌を通して密かにROCKMUSICの雪解けを企んでいる。Twitter ID@my8mountain8hop