あんまり無理せず、自分を信じて続けていくのが一番かなって。自分が何が好きなのか、何がやりたいのか―訳のわかんない感じで進んでいくのは怖かったから
漢那ゆき6


―――今、ライブはどれくらい演られてるんですか?

漢那:今は月イチですね。3日に1回とか演られてる方もいますけど、ほんとすごいと思います。私はその…追われてる感っていうか、いっぱいいっぱいになっちゃいそうなんで。

―――そういえばこの前四谷天窓のライブでご一緒した栗田裕希さん、それこそ「3日に1回」って仰ってましたよ。

漢那:栗田さんは良かったですね。素敵でした。

―――ですよねですよね!

漢那:一緒にやってみたいなーとか思って。

―――こないだもライブの予定をメールで頂いたんですけど…なかなか都合が合わなくて。いつかまた行ってみたいんですよね。いや、あの日は本当に良かった(笑)。漢那さんはあのライブ、どういうきっかけで参加されたんですか?

漢那:四谷天窓って、オーディションライブみたいなものがあるんですよ。まずデモテープ送って、それで一次審査されるみたいなんですけど。

―――そうだったんだ…。ペンギン・ジャックもオーディション受けたのかな(笑)

漢那:で、そんな感じで受かっちゃって。実はそのときオリジナル曲1曲も持ってなかったんですけどね(笑)。

―――無謀(笑)。でも…初めてじゃなかったんですね、四谷天窓は。

漢那:もう何回か出てますね。この前の3階と、5階のグランドピアノ置いてある、もうちょっと大人っぽい感じのとこがあるんですけど。

―――そこも行ってみたいなあ。

漢那:綺麗ですよ。でも不思議と、たまたまその日がそうなのかもしれないですけど、3階のお客さんの方が賑やかな感じがするんですよ。5階は割と大人な感じで。

―――それは出演してる方の違いなんでしょうか。それともお客さんの層?

漢那:出演者はそんなに変わらないような気がするんですけど(笑)

―――そうなんですか(笑)

漢那:3階も5階も出てたりするんですよ、結構。5階はちょっと大人っぽい人を勧める傾向はあると思うんですけど。ギターの人よりピアノの人の方が多いかもしれないですね。

―――アルバムもリリースしましたし、今年はがっつりライブですか?

漢那:ライブもしつつ、曲もちょっと(笑)。私、今までずいぶん逆走してたと思うので…。

―――逆走?

漢那:最初の頃、楽器も何もできなくて、でもとにかく作りたいから、頭の中で鳴ってるメロディーをとりあえず歌って、それをコードに起こしてもらって…みたいなスタートだったんですね。だからこれからはオリジナルも作りつつ、カバーとかコピーとか、今から基本的なことを学んでいこうかなと…(笑)。ちょっと順番がおかしいんですけど(笑)。

―――いやー、いいと思います。とりあえず自分がやりたいことをやってみた、アルバム作ってみた。そこから、「今から勉強しよう」っていう感覚、すごくわかりますよ。

漢那:「普通はこういう道を辿っていくんだ」って。それをしつつ、まあ。好き勝手にまたやろうかなっていう感じで。

―――以前インタビューさせて頂いた俳優の方も言ってたんですけど、役者も30を節目にして、このまま続けていくのか、やめるのかっていう決断を迫られる職業みたいなんですね。サラリーマンと何も変わらないんだと。でも、漢那さんの話聞いてると、全然これからですよね。

漢那:そうなんですよね。ちょっと遅いスタートだったんで。でも今の音楽に辿り着くにはこれだけ時間かかったのかなって、今は思うようにしてます(笑)。もうちょっと早くCDとか作っていたら、たぶん今の音楽性とは違う方向に行ってたのかもしれない。でも、自分が何が好きなのか、何がやりたいのか訳のわかんない感じで進んでいくのは怖かったから…。今は「ゆっくり」で良かったのかなって思います。

―――やりたいことがはっきり見えてきた段階でCDを作れたんですね。

漢那:そうですね。ようやく固まってきたし、そろそろ形にしといたほうが良いかなって。

―――これからどうなっていきたいですか?

漢那:できれば、マイペースにやっていきたいんです。もうなんかこれ、怒られそうですけど(笑)。もっと頑張れよとか言われそうですけど(笑)。でも、自分のペースを乱してまでガツガツやるっていうのはたぶん向いてないんですよ。すぐペッシャンコになっちゃいそうな気がする(笑)

―――煽られてとか?

漢那:時間に追われてとか。それはたぶん自分の性格じゃちょっと厳しそうなので、「ちょっと頑張る」みたいな。頑張りすぎると絶対ダメだから。

―――ちょっと頑張る(笑)

漢那:あんまり、無理せず、自分の今やってる音楽がいいんだろうって信じて(笑)。続けていくのが一番かなって思いますけど。でも、やっぱりもっといろんな人に聴いてもらうっていうのは考えないとね。今まで行ったことのない土地にもどんどん行って歌ってみようと思ってます。

―――そういえば漢那さん、ツイッターでもマイペースですもんね(笑)

漢那:ツイッターも、呟く人は1日何十回ってぐらい呟いてますからね。

―――ああいうのは無理ですよねぇ。

漢那:マメじゃないとちょっと無理ですよね。

―――ずっと携帯見てる場合じゃないですからね(笑)

漢那:私もブログ更新したときくらいしかやってないですけど。

―――ブログ見ました。あれ、ウナギイヌが上手すぎます(笑)。なんであんなに上手いんですか?

漢那:あれはウナギイヌってパソコンで検索して、それを真似しながら描いたんで(笑)

―――にしても、なんでもっくんがウナギイヌに?(笑)

漢那:この前沖縄に帰ったときに、ファミレス行ったらガチャガチャがあって、出てきたのがバカボンのパパだったんですけど、それをもっくんにあげたんです(笑)。バカボンのパパかウナギイヌが良かったなーって。あ、そういえばウナギイヌもっくんに似てるって思って(笑)。もともと絵を描くのが好きなんですけど、普段はああいう絵じゃなくて、もっとグロいって言われたりするような…「大丈夫?」って、精神的に病んでるんじゃないかって言われるような絵なんですけど。そんなんだから、CDのジャケットも最初自分の描いた絵でやろうかなって思ったら、家族に「CD売れなくなるやめとけ!」ってすっごい止められて(笑)

―――そんだけ言われたら逆に見てみたい(笑)

漢那ミクシィとかmyspaceもやってるんですけど、昔描いたのでも、携帯で撮れば知らない人も見れたりするじゃないですか。で、「退廃的な絵を描きますね」って、全然知らない人に言われたりしてます(笑)。あぁ、これとか。トカゲ人間なんですけど…。

―――おぉーっ!カッコいいカッコいいカッコいい!!

漢那:ありがとうございます。

―――「人間と植物と動物と自由に組み合わせて」…(笑)

漢那:ひどい説明ですよね(笑)

―――これ、トカゲなんですか?(笑)

漢那:トカゲです。芋虫とか言われたりする。

―――これ、手ですか?

漢那:手です。

―――うーん…これはアルバムの表紙にしちゃダメです(笑)。表紙ではない(笑)。でも、歌詞カードの下の方とかに生息してそうだ。

漢那:歌詞カードにもちょっと自分の絵描こうかなーって思ったんですけど、やっぱり止められちゃうんですよね(笑)

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