サムライランチ表紙
今、次世代サラリーマンが日々の生活の中で最も重視すべきことは何でしょうか。それは昼食―ランチです。自らのランチに哲学を持った男たちは、誰もが仕事に前向き。それは、午後からのビジネス・クオリティに絶対的な自信を持っているからに他なりません。

したがって多忙な次世代サラリーマンこそ、ランチに哲学を持つべきと言えます。しかし多忙であるがゆえに、そんなこだわりを持っている暇なんてない、近くの店に入ってあるものを注文する…という人が多いのもまた事実。

そこで私たちが提案したいのが、その店の「スタンダードを味わう」ということです。オフィスの近くで、営業先で、出張先で…サラリーマンが一人で外食をする機会は無限にありますが、その店の中で最もスタンダードな一品のみを注文し、少しだけ時間をかけて食べてみてはいかがでしょうか。

考えてもみて下さい。ただでもカロリーが高い外食で、迷いながらも結局大盛りを注文し、揚げ物のトッピングをしつつ、一応、黒烏龍茶も買う。今日もその場の欲望に支配され、満腹のまま昼以降の仕事に臨もうとする。これを無謀と言わず何と言えばいいのでしょうか。その後当然のように眠くなり、カフェインたっぷりのコーヒーで何とかごまかしながら、日々荒れていく自らの胃腸と格闘する愚かな男たち―。この有様では、午後からの質の高い仕事など望むべくもありません。

仕事が最優先だからこそ、日々の昼食は最もシンプルで最高の一品に限定し、それをゆっくりと深く味わう。昼休憩というサラリーマンに与えられた権利を最大限に活用し、豊潤のひと時を堪能しようとする。結果、心と体のスイッチが上手く切り替わり、午後の仕事のクオリティはこれまでより格段に向上することになります。

また、昼食をスタンダードメニューに限定することには更なるメリットがあります。各店のスタンダードは、シンプルであるがゆえに、そのほとんどが各店の最安値であるケースが多いもの。スタンダードを味わうことは、カザーナ世代の厳しい懐事情にも適応した「等身大の哲学」なのです。

「女は二人でいる時こそ“女”であり、男は一人でいる時こそ“男”である」私たちはそう考えます。

男たちが元来持っているはずの“男”自身を感じにくくなっている現代社会の中にあって、安易に群れずに一人でたしなむ「侍ランチ」は、サラリーマンたる男たちが自らの野性を確認する絶好の機会と言っても過言ではありません。

この特集では、そんな一人の「侍ランチ」を味わい尽くす男たちに相応しい、各店のスタンダードを紹介していきます。

それでは今日も、手と手を合わせて、いただきます。