ミラノ風ドリア/サイゼリア
日本のイタリアンにローコスト革命をもたらした屈指のファミレス、サイゼリヤのスタンダードメニューといえば、このミラノ風ドリアを置いて他ありません。税抜300円を切るコストパフォーマンスに加え、程良い舌触りのターメリックライスにクリーミーなホワイトソース、これにコクまろミートソースがアクセントとなって、口の中にお値打ちな楽園が広がります。午前中頑張ったサラリーマンの身体と脳を、まさかの破格値でファンタスティックな気分にさせてくれます。

ですが、ここで気になる問題があります。いくらなんでもドリア一皿ではお腹が空き過ぎるのではないか、ハッキリ言って終業まで持たないのではないか、ということです。皆さんの豊富な侍ランチ経験からすれば、果たしてお腹が満足する量なのか…注文するにはなかなか勇気がいる所だと思います。

そもそもミラノ風ドリアのカロリー表記は現在519kcal。これはご飯お茶碗2杯半に相当します。一般的に、成人男性の1日あたり摂取カロリーの目安が約1500kcalであることからも、カロリーだけ見れば、ランチとしては妥当なラインと言えるでしょう。ちなみに、学校給食で出されるものも500kcal~600kcalのラインが多いようです。

しかし残念なことに、満腹感は摂取カロリーではなく炭水化物による効果がほとんどであるため、やはり食後の物足りなさに対する不安は残ります。

ここで、一品を深く味わおうとする侍ランチの神髄がいよいよ発揮されます。つまりこのミラノ風ドリアこそ「良く噛んで、味わいながら食べましょう」ということです。

目をつぶり、舌でドリアを転がしながら、ターメリックライスとミートソースの食感を存分に堪能します。口の中でホワイトソースが広がり、味が変化していくのを楽しみながら噛み続けます。最後に飲み込む時も、無意識のまま胃に流し込んではいけません。常に意識を喉元に集中させつつ、喉越しを丁寧に感じながら飲み込んで下さい。仕事の合間の昼休みをそうした時間に充てられるだけで、サラリーマンの人生はより豊かで潤ったものになるはずです。騙されたと思って、是非一度試してみてはいかがでしょうか。

なお、それでもまだ午後からのスタミナを気にする方には、イレギュラーではありますが、半熟卵のミラノ風ドリア(368円)も特別に推奨します。卵には、たんぱく質やカルシウム、鉄分など、ビタミンCを除くほぼ全部の栄養素が含まれています。ドリア単体では足りなかった成分が豊富に含まれているのでオススメですよ。

それでは今日も、手と手を合わせて、いただきます!