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天丼…この優雅な響き。別格のうな丼・いくら丼を丼ぶり界の頂点とするなら、海鮮丼・ステーキ丼と並ぶ鉄壁の「高級丼ぶり三連単」として、その名を欲しいままにしてきた天丼。かつては底値でも1,000円以上が当たり前、私たち庶民がそうそう手を出せる代物ではなかったはずです。

その「常識」を疑い、丼ぶり業界に革命を起こしたのがてんやでした。日本人に突き付けた新たなる天丼のスタンダード、その額なんと500円也!たまげました。市場価格の半額だったのです。

個人的に、てんやには忘れられない思い出があります。今から7年前、上京して就職して、初めて貰った給料で何か美味いものでも食べようと思い、いずれ天を握るおれに相応しく天丼にしようなどと訳の分からないことを思いながらランチ…ではなくディナーで入った店がてんやでした。そもそもチェーン店であることを知らなかったわけです。

で、500円。

ズコー!と思わず漫☆画太郎風に一人でぶっ倒れそうになったことが、昨日のことのように思い出されます。安過ぎる…。結局、確かその日は上天丼を注文しました。えび天が二本乗っていました。当時幾らだったかはさすがに覚えていませんが、それでも現在580円。店によっては親子丼だって食べられない値段です。

まぁ正直、これが天ぷらシナシナのご飯バリバリなら別にここまで書きはしないのです。どこにでもある、安さ以外に取り柄のない定食屋なら考えられなくもありません。ところが、てんやの天丼はご飯ふっくら、タレはコク甘、肝心のえび天はサクサクぷりぷりで、取り巻きのいか・きす・かぼちゃ・いんげんの考え尽くされた素材感と栄養バランス。おまけに味噌汁付きでこの値段なのです。松屋と同様、サラリーマンにとって「味噌汁付き」の破壊力は絶大。いい意味で反則技。丼ぶり界の愛すべきヒール。“剛腕経営”という言葉は、味噌汁をサービスで提供する会社にこそ相応しいのではないでしょうか。

余談ですが、てんやのヒールっぷりは新作「ねぎマヨ鶏天丼」のオリジナルソングPVにも如何なく発揮されていて、Gigazineさんも話題として取り上げています。サムライ*ランチファン必見の映像です。


それでは今日も、手と手を合わせて、いただきます!