80baab10.jpg日高屋は幸楽苑と並べられて「低価格ラーメンチェーンの二強」として比較されることも多いのですが、その実、店舗の思想は根本から異なっています。幸楽苑はロードサイド店舗が主力の出店形態なのに対し、日高屋は駅前・駅近の雑居ビルの1階が最も多く、それゆえ関東の、特に首都圏の営業マンは必然的に日高屋の方が出会う率が高く、より馴染み深いかもしれません。

さて、そんな日高屋のスタンダードはこの「野菜たっぷりタンメン」で決まりです。野菜が不足しがちな独身男性のヒーロー。以前は私も、週に2回はその勇姿を拝んでいました。今でも、野菜をバリバリ食べながらのシコシコちぢれ麺が、時折無性に食べたくなるのです。「サムライ*ランチには野菜が少ない」と先日友人から有り難い(?)指摘を受けたからというわけではないのですが、一般的な醤油ラーメンや味噌ラーメンではなく、純粋に日高屋で一番売れているメニューではないかと思っています。いつどこの店舗に入っても、誰かがこのタンメンを食べています。この前なんか、10人座れるカウンター席で、自分含めて7人が食べていました。ほとんど全員じゃないかと。

ここまでくれば、もう「タンメンと言えば日高屋」と言ってしまってもいいのではないかと思っています。タンメンに市民権を持たせたのは他ならぬ日高屋なのではないかと。日高屋ファンにとって「野菜たっぷり」と言えばチャンポンではなくタンメンなのだと。次長課長の言う「オメェに食わせるタンメンはねぇ!」のタンメンとは、きっとこの野菜たっぷりタンメンのことに違いないと。

タンメンの市民権とか勢いで言ってしまいましたが、大手チェーン系を含むあらゆる中華飯店で、かつてタンメンでこれほどの成功を収めたメジャー店は、日高屋以外にはなかったのではないかと思うのです。タンメンとラーメンは似ているようで、その歴史はまさに陰と陽。輝かしいラーメンブームの陰で、同じ実力を有していながら邪道として虐げられてきたタンメン。「北斗の拳」で無理矢理例えるなら、北斗神拳と北斗琉拳の違いくらいありそうです。その歴史を紐解けば、サムライ*ランチのサイドストーリーとして「北斗の麺」が作れる気すらします。「南斗製麺」とか、ちょっと面白いかもしれません。

話がダイナミックに脱線してしまいましたが、とにかくこの史上最強のタンメンでラーメン2000年の歴史に終止符を打たんとする勢いの「熱烈中華食堂」日高屋。タンメンの怨念を感じながら食べると、旨味に凄みが増すこと請け合いです。スープまでしっかり飲み干して、レジで麺大盛無料券がもらえたらラッキー。気付いた時には週2ペースで通っていることでしょう。

それでは今日も、手と手を合わせて、いただきます!