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空笑、大空、青空、宙、颯大、爽來、蒼、総良、星空、澄空、空楽、奏桜、蒼天、日天、聡良、葵空、咲空、奏愛、蒼桜、桜…さて、あなたはいくつ読めましたか?実はこれらは全て、現実に『ソラ(ちゃん/くん)』と名付けられている子供の名前なのです!(ベネッセ名付けサイトより)なんと想像力豊かなソラなのでしょう、と思わずビフォーアフターのように感心してしまいますね。

男女ともに人気のある名前で、一見しても性別すら分かりにくく、更に読めないともなれば、まさに先生泣かせとも言えるこの名前。子供の名前として徐々に定着しつつあるというのですが、はたしてこれはいわゆるDQN(ドキュン)…キラキラネームなのでしょうか。

まずDQNネームの定義とは、『子供の名前に見られる、暴走族のような当て字や漫画・アニメ・ゲームなど架空のキャラクターからとった当て字の名前のように、読みづらい名前や、常識的に考えがたい言葉を(戸籍上の)名前にすること』(ウィキペディア参照)だそうです。

そこで、漢字の組み合わせや使い方・流行りなどを踏まえ、上記のソラという名前を4つに分類してみました!

①置き字・添え字ネーム 空笑、葵空、空來、咲空、大空、青空、星空、空宙
空でソラと読めるにもかかわらず、笑や葵、來、大などと言った漢字が脇を固めています。読まないけど漢字の意味を名前に持たせたいという願いなのでしょうか?なくても空は青く澄んで大きくて、夜には星もあるものをイメージできるんですけどね…。葵空にいたってはアオイとも読めるし、咲空では空に咲くで花火か!と思わず突っ込みたくなってしまいます。空をソラと読ませているだけあって、比較的空を連想される漢字が使われています。

②ぶった切りネーム 奏楽、爽良、蒼桜、奏桜、総良、爽來
奏(ソウ)+楽(ラク)=ソラ
蒼(ソウ)+桜(サクラ)=ソラ
総(ソウ)+良(ラ)=ソラ
このように、本来の読みから一部分だけを組み合わせて読む名前です。桜をラと読ませるのはさすがに無理があるような気がしますね。本来の漢字の読みも意味も全く無視した自由なソラが見受けられます。

③無茶読みネーム 奏愛、日天、蒼天、宙、桜
奏(ソウ)+愛(ラブ)=ソラ
ぶった切りネームと無茶読みネームのライトクロスカウンターで、かなりの破壊力を持った名前と言えます。日天、蒼天、宙は天→ソラ、宙→宇宙→ソラと連想しているのでしょうか。桜でソラはさすがに理解に苦しんじゃいますね。1番タチの悪いカテゴリーかも知れません。物心付いた子供にどうやって説明するのでしょうか…。

④武士ネーム ソラ之助、ソラ之丞、ソラ丸、ソラ太郎、ソラ臣、ソラ親、ソラ頼
ソラの進化系で古風さを取り入れたものです。DQNネームは避けたかったからあえて古風なカッコいい名前にしました感が漂っています。それが逆にイタいですね(笑)。

というわけで、上記のソラはほとんどDQNネームということが判明しました。本当にありがとうございました。

では、そもそも子供の名付けでなぜこのような蛮行が(言っちゃった)許されるのでしょうか。

現在の日本の法律(戸籍法)によると、人名に使用できる漢字については常用漢字と人名用漢字に限定(戸籍法施行規則第60条)されているのですが、その読みについては戸籍に記載されないため、全く規制がないのだそうです。なおかつ、戸籍においては漢字よりも読みの方が重要視されているため、突拍子もない読みで住民登録することも可能というわけです。日本って本当に自由な国ですね。

日本の法律は性善説によって成り立っています。とはいえ、例えば「桜」という漢字をソラと読むはずがないことを前提として戸籍法が作られているとすれば、やはり漢字の基本的なルールに従うのが暗黙の了解だと言えるのではないでしょうか。

最近はDQNネームが原因で、学校でいじめられるケースも出て来ているようです。いずれにせよ、将来子供が名前で困るようなことがないよう、よく考えて名付けたいものですね。

あゆみ
あゆみ/198*年生まれ。N大学総合政策学部卒業、保険会社勤務を経てファイナンシャルプランナーとして家庭を守る。