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4月に入り、新しい学校生活に胸弾む人、志望校でもないところに来てしまい落ち込んでいる人、さまざまな人がいることだろう。いずれにしても、新しい環境の下でどのように生活していくかは、今後の人生を左右すると言っても過言ではない重要な問題に違いない。そこで今回は、現場の側から見た「女子校特有のルール」について、ポイントを5つに絞って説明していきたいと思う。

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① 挨拶は「ごきげんよう」
まず、よく知られているところだと、挨拶が「ごきげんよう」であるということだ。ただしこれはすべての女子校に適用されるというものではなく、いわゆる“お嬢様学校”限定と考えたほうがいいだろう。このルールを知らない外部の人がいきなり学校に営業に来たりすると、廊下をすれ違う子どもたちから「ごきげんよう」なんて言われたりするので、大抵の人は面を食らってしまう。


② 校則を守らないと密告される
また、そのようなお嬢様学校は、校則も厳しい傾向にある。ここは世間のイメージ通りかもしれない。スカートの丈はひざ下cmとか、髪型は目にかからないように、髪が肩につかないようにetc…。そのように普段縛られている反動かどうかはわからないが、そういう学校の生徒の多くは、一歩校外に出るとスカートの丈を短くしたり、髪を縛っているのを解いたりしているようだ。

さて、このような風紀違反を上級生がしていてもあまり大事には至らないのだが、下級生がこのようなことをしていると「密告」されて問題になるのも、女子校特有のルールと言えるかもしれない。出る杭は打たれる、足の引っ張り合いをする…そんな風潮は残念ながら社会だけではなく、学校の教室も似たようなものなのだ。



③ 私服でもブランド物を着てはいけない
服装といえば、私学の子どもたちは私服についてやたらうるさい。イマドキの女子中学生は服のブランドにやたらこだわっている。有名どころでは、LIZ LISAやCECIL McBEEなどなど。個人的には子どもはユニクロで十分と思うのだが、どうにも親の財布がユルいとしか思えない。

ただし、そういったブランド物のファッションを身につける際にも、女子校生には細心の注意が必要だ。下級生がそれを着ていることがひとたび上級生に知られると、ほぼ間違いなく妬まれてしまうからだ。たとえば「下級生のくせに調子こいてる」とか、高い確率で陰口を叩かれることになる。平和な学園生活を送りたい方は、ぜひ下級生でいるうちはユニクロなど質素な服装を心がけてほしいものだ。


④ 上級生に道を譲らなければならない
その他にも、「上級生が前から歩いて来たら道を譲る」なんていう暗黙のルールがある学校もある。まるでマンガのような設定だが、そういう学校ではまさにその通りの光景も普通に見られる。だが、上級生に道は譲るが、若手の教員には道を譲らない…なんてことも多々あるようだ。ナメとんかと思わずにはいられない。


⑤相手を「先輩」「後輩」と呼んではいけない
ここまでの話で、女子校特有の上下関係の厳しさを感じられたと思う。また、上級生と下級生、お嬢様学校の中には輩(やから)という文字の入った先輩・後輩と呼んではいけないというルールがあるところもある。ぜひ4月から入学する新1年生には気をつけてほしいところだ。

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いかがだろうか。このように、とにかく女子校には不思議なルールが山ほどある。この記事を読んで、女子校が嫌だなと思った人も多いかもしれないが、もちろん嫌なことだけでなく、女子校だからできることもある。今後はそういった面もこのエッセイで少しずつ明らかにしていくので、ご期待頂きたい。

はくぼく太郎
はくぼくたろう/現役女子校教員。趣味は徘徊。でも夜回りはあんまりしない。ちなみにヤンキーでもない。この連載は、言いたいことも言えないこんな世の中に向けた、同世代への贈る言葉。