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出会いの4月はとうに過ぎ、5月病の季節がやってきました。大須ぱる子です。さて、今年は私の勤めている病院にも、研修を終えた新入職員がかなり大漁大量に入ってきた。言わずもがな、「海鵜作戦」の絶好のタイミングである。ところがスペックを追っていけば、その比率は女性9割、おっさん1割という、何とも味わい深い結果と相成る始末。春からいきなり絶望の淵に叩き込まれる始末。

素敵な出会いに恵まれず、出かけた先では不運に巻き込まれる…そんな毎日を送っているものの、浮いた話が無い訳ではない。普段はおっさんと見紛う素行の私だって、たまには(5年に1回くらいか)初恋にも似た甘酸っぱい心ときめく恋をする時もあるのだ。

恋をすればこっそり乙女心全開にし、送られてくるメールに一喜一憂し、通勤中にはPerfumeだって聞くし、好きな男の誕生日には手作りケーキだって焼く。毎日がバラ色の夢心地。そして、散々その気にさせといて「やっぱり昔の女が忘れられない」と振られたりもする…。

しかし、涙に暮れる暇はない。次の恋があと5年後だったとしても、日々前進あるのみ。失恋だってネタにしてみせる。

消毒綿の匂いで吐き気を催すような二日酔いは明日で終わりにするのだ!



私の正直な女心としては、追われるよりも追いたいところである。しかし、世間では女子は追うより追われる方が幸せになると言われているようだ。

はてさてどうしたものかと、ふと私の周りを冷静に見渡してみると、未婚ナースの友人・知人のほとんどが男を追い回しているという事実。いや、現実的に追い回しているとか、ガツガツしているという意味では無い。1つの恋にかけるウェイトが大き過ぎるのだ。

異性との出会いの絶対数が少ない分、恋愛感情を抱いてしまったら最後、それをモノにするためについ頑張ってしまう。結果、尽くし過ぎて男を駄目にするか、パワーバランスの完全崩壊を招いている。ナースの彼氏・旦那の6割くらいがヒモ要素満載のダメ男だと以前の記事でも書いた気がするが、まさしくこのことなのだ。

何が「初恋にも似た甘酸っぱい心ときめく恋」だ!
何が「毎日がバラ色の夢心地」だ!

男にケーキなんぞ焼く暇があったら、自分を追ってくれる男を求めて出会いの方法の1つでも考えろということである。こんな連載を書いておきながら、気付かない内に“桃源郷”とは真逆の方向へ進んでいくところであった。危ない、危ない。

"恋という名の下心" は、私の人生をダメにする―。

どこの誰かも知らないが、この場を借りて「昔の女」とやらに感謝させていただきたい。いつも本当にありがとう。

ふぅ。

続けよう。では、「追ってくれる男」とは一体どんな男なのだろうか。

すでに思考を冒されかけていた私が、一人で考えてもロクな結論には達しないだろうと経験豊富な先人に聞き取り調査を行なうことにした。先人と言っても、そこまで幅広い年齢層の友好関係がある訳ではないので、ほとんどが酒飲み友達なのだが…。

その結果、かつて多くの女子を手玉にとって転がしまくっていたというバーのマスターから有力な情報を得ることができた。それは「1番好きな相手とは結婚せず、2番目・3番目の相手と結婚すること」というものだ。確かに、1番好きな男には好き過ぎて冷静に接することができないかもしれないが、2・3番目の男であれば余裕を持って付き合うことができるような気もする。かく言うマスターも3番手の彼女と結婚し(真偽の程は定かではないが)、今ではラブラブ壮年夫婦である。

そうか!目から鱗とはこの事よッ!

そうかそうか、良い知恵を授かったとホクホク顔で帰宅する私であったが、道中ハッと気付いてしまうのであった。よく考えたら、私にはマスターのような「牧場」がないということ、そして1番好きな男をむざむざ他の女にくれてやるほど割り切った付き合いができない不器用女だということに…。

いつの日か牧場主になれるよう、日々精進していく所存である。

大須ぱる子
おおすぱるこ/愛知県出身・在住の現役看護師。幼少期の得意技はとび蹴り。男運悪し。好きなもの、エヴァ・猥談・牛すじカレー。時々白目、時々昇龍拳。