a0027_001570_m前回の記事が大変人気だということで、素直に嬉しい反面、まだまだ女子校に対する世間のイメージと実態がかけ離れているのだと思わずにはいられない。毎回ランキング上位に入らせて頂いていることからも、学校選びを考える親世代からの需要もあるのではないかと思う。これからも淡々と語っていくので、どうかお付き合い願いたい。

さて、第1回で「職員室崩壊」の実態を述べたが、これに関連して今回は「女の敵は女」というテーマで、女性教員同士による陰湿な争いについて、代表的な例を3つほど紹介していきたい。

この世界は世間一般の職種に比べて女性が強い。しかしそれゆえに、女性特有の争いごとも多いのが実情だ。「女の敵は女」という言葉が本当だということを実感できるだろう。


① 育児休業はフルに使うな!
“年配の女性教員Aは、育休明けの若手の女性教員Bに対して、復帰早々に「私は育児休業を1年も使わなかった。6ヶ月で終わらせたんだ!なのにあなたは1年も休んだ!」と言ったようだ。”

育児休業は育児介護休業法で認められた労働者の権利である。申し出をすれば、子が1歳に達するまでの間、育児休業をすることができる。(一定の場合、子が1歳6か月に達するまでの間、育児休業をすることができる)

この制度を使った女性教員は何人もいるが、男性の管理職たちは育児休業についてそこまで否定的なイメージは持っていないはずだ。しかし、Aは自分が仕事熱心であることを誇りたいためなのか、前述のようなことを平気で言ってしまうのだ。こんな発言が正当化されたままでは、職員室における少子化がますます加速してしまうだろう。


② 密告合戦を勝ち抜け!
“ある女性の年配教員Cは若手の子ども持ちのDに対して「あなた最近、帰るのが早すぎよ」と言ったそうだ。その直後にDは管理職にCからパワハラ(パワーハラスメント)があったと密告をしたそうだ。”

女子校の職員室では日々、悪事が横行し、その密告も日常茶飯事である。この事例は氷山の一角に過ぎない。

解説をすると、当校の就業規則では勤務は17時までとなっている。ただ、さすがに生徒がまだ学校にいる17時に帰るのは現実的に難しい。就業規則を考慮するとDに対して17時以降も職場に拘束することは難しいが、あえてCがDに対して言う必要があったのか。

これが、もし管理職がDに対して「あなた最近、帰るのが早すぎよ」なんて言ったら、Dはきっと労働基準監督署に申告でもして、大問題になっていたかもしれない。


③ 悪口言い放題に慣れろ!
“ある女性の若手教員Eの授業では生徒が勝手に立ち上がったり、暴言を吐いたりして崩壊気味である。その生徒たちは女性教員Fのクラスの子どもたちであった。Fは自らの指導への批判がこないようにするためか、職員室で大々的にEの悪口を言った。「Eの指導はだめだ。甘やかしすぎだし、私の授業と比べて全然ダメで生徒がついてこない」”

確かにEの指導にも個人的には問題があったかもしれないが、Fの態度はもっと問題である。もう、この問題には自分は関与したくないという気持ちが発言から読み取ることが出来る。また、Fがそれくらいの不満をEに持っているなら直接伝えればよいのに、それすらしていない。悪口というか、陰口というか、ただただ何の発展にもつながらない発言を繰り返すのみだ。

もし、これから女子校の教員になる読者の方がいたら、ぜひ「女の敵は女」ということを心得ておいて欲しいと思う。「渡る世間は鬼ばかり」も顔負けのドロドロした闘いがそこにあるはずだ。

はくぼく太郎
はくぼくたろう/現役女子校教員。趣味は徘徊。でも夜回りはあんまりしない。ちなみにヤンキーでもない。この連載は、言いたいことも言えないこんな世の中に向けた、同世代への贈る言葉。