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世の中の学校には2種類しかない。それは、自分に合う学校と合わない学校である。それは子どもにも大人にも言えることだろう。教育方針や校風が合えば、子どもにとってこれ以上幸せなことはないだろうし、職場環境としてマッチングすれば、そこで働く大人としても御の字だろう。ただ、残念ながらどちらもミスマッチは起きてしまう。今回は、そんなミスマッチに至ってしまった子どもたち、大人たちが選んだ人生を紹介していきたい。


校風ミスマッチ<子ども編>

女子校のノビノビとした雰囲気、男子がいないという無菌な環境、それなりにしつけをしてくれるなど、さまざまな期待を込めて保護者は子どもに受験をさせる。しかし当然、良いところもあれば悪いところもある。

① 保護者の言葉は子どもに大きく影響する

校則や校風が厳しいと、子どもは次第に反発をするようになる。そういう学校の生徒は、ボタンを一つ外していたり、言葉づかいが乱暴だったりすると、これでもかというくらい指導される。もちろん勉強面でも、少しでも課題提出が遅れたら叱責され、居残りが待っている。保護者面接の際には、このように学校で指導をした点についても触れる。

しかし、A子の保護者は「うちの子は小学校の頃はこんなんじゃなかった。おたくの学校の指導が悪いのでは?」と言ったそうだ。このように保護者が不信感を持ちだすと、子どもも学校に対する不信感を増すことになる。結局、A子は髪の毛の色を変えたり、パーマをしたりと、校則完全違反を繰り返して学校を辞めていった。今は、校則の緩い学校で楽しそうにやっているらしい。

② 「ここじゃ勉強できない」

ノビノビしているということは高校受験を考えなくてもよい、もしくは大学もエスカレータでいけるなど良い一面もあるが、一方では勉強に周囲が集中しないため、このような環境が嫌になるということがある。B子の保護者は、ノビノビとした環境では勉強に集中できない、さらにはカリキュラムが合わないという理由で学校を去って行った。今は、進学校で楽しく過ごしているそうだ。


校風ミスマッチ<大人編>

子どもたちが集中して授業を受けている、ほとんど刑事事件がないなどなら、指導は他校に比べ楽かも知れない。しかし、女子校独特のドロドロしたところなど見えない問題は山ほどある。このようなことから3年以内に学校を去っていく先生も多い。

① 大人のイジメ

C先生は別の学校を経て入ってきた。前の学校と比べてIT化や組織の未成熟なところがあり、その先生はさまざまな改善点を提案していた。しかし、それが気に食わないと思った古参の先生たちが、C先生の陰口を言ったりしていじめを始めた。さらには、一つ一つの指導方針について文句を言いだした。結局、C先生は周囲との関係が最悪な状態となり他校に移っていった。

② 子どものイジメ

D先生は非常勤の先生として学校にやってきた。ただ、非常勤となると時に厳しい指導など、踏み込んだ指導がしにくいのか、生徒もつけあがって授業中に寝たり、余所事をやったりしたそうだ。D先生は他校(正直、偏差値はよろしくない)もかけ持ちをしていたのだが、やはり他校の生徒と比べて生徒のやっていることが幼く下品だということに気付いてしまった。建て前では「しつけをしっかり」などと言っているが、実態はひどい。しかも内部の教員はその事実から逃避している。D先生は結局、どうしようもなくなって学校を辞めていった。

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最後に、これからご子息に「進学校以外の女子校」を受験させようとしている方にアドバイスをしたいと思う。学校にもよるので一概には言えないが、自分なりには次のように考えている。参考にしてもらえれば幸いである。

1.女子校の指導は細かい!指導で学校に出向く機会が多くなることも覚悟すべき。
2.すごく勉強させて、国公立大学を狙うのであれば避けた方が無難。
3.受験前、入学前にしっかりと学校の校風や指導方針を見定めたい。

はくぼく太郎
はくぼくたろう/現役女子校教員。趣味は徘徊。でも夜回りはあんまりしない。ちなみにヤンキーでもない。この連載は、言いたいことも言えないこんな世の中に向けた、同世代への贈る言葉。