女教師女子高生
前回、女子校に勤める女教師の婚活・結婚事情を述べたが、今回はその後編である。一般社会同様、教員の結婚格差も年々開く一方だ。この問題が厄介なのは、教師という子どもに物を教える仕事であるがゆえ、私生活をこじらせること自体が生徒にとってどうしようもなく悪影響だということに尽きる。

果たして私生活を充実させるということも、教師の重要な仕事の一つであると自覚している先生が、いったいこの世界に何人いるのだろうか。そう思わざるを得ない歪んだ現実を引き続き紹介しよう。

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③ 不慣れな20代…女性教員Cの場合

Cは大学卒業から日が浅く、男性経験が少なめ(おそらく交際経験はないだろう)の先生である。目上の人にはすごく丁寧に接するが、同期以下にはすごく高飛車な態度を取る。そんな彼女も充実した私生活を送りたいのか、同僚に「合コンのセッティングをお願いしてもいいですか?」と切実に出会いを求めている。

別の同僚もその合コンに参加しており、後日、その時の様子を聞いた。しっかりと電話番号などを交換するメンバーがいる中、彼女は「見知らぬ人に教えたくない」という感じに誰ともアドレス交換をしなかった。むしろ、その近づきがたいオーラで誰もアドレスを聞かなかったようだ。何のための合コンなのか…。

二次会は定番のカラオケだったようだが、そこで彼女は「私は遠慮します」と、ずっと聞いている側だった。ただ、それではさすがにいけないと思い歌うよう促すと、なんと彼女は一曲目からマニアックな洋楽を熱唱。周りの日本人はチンプンカンプンであった。しかも、かなりの懐メロらしい。そして、この二次会で彼女は門限のため22時には帰宅していった。その後、残されたメンバーは朝までオールをしたようだった。

後日、合コンの第二弾をしてほしいと彼女は同僚に依頼したようだが、周囲はそれほど乗り気ではなく第二弾は開かれないままである。


④ 結婚?きっともう諦めている40代女性教員Dの場合

Dは勤続20年を超えるベテランの先生だ。今現在、交際している男性もいないようで、今後もその予定がなさそうである。とにかく毎日、朝早くから夜遅くまで仕事をしており、私生活と呼べるようなものもなさそうだ。生徒にも「男は嫌い」と公言するほどで、きっと今後も独り身でいくのだろう。

実は、彼女のような40代の独身女性は一人や二人ではない。Dのように結婚に興味がなさそうな人もいるが、明らかに婚期を逃してしまったような人もいる。

結婚する・しないは、その人自身の価値観の形成にも大いに影響がある。こんなことを職場で言ったらセクハラになるかもしれないが、心なしか、女性の方がその精神的な影響をダイレクトに受けているような気がしてならない。特に教師の場合、子供たちへの指導方針や教育哲学などにも深く関わっていくことになる。教師の生き方を、生徒は意外と見ているものだ。もちろん独身でも構わないだろうが、せめてその生き方が子どもの憧れになるような私生活を送ってほしいと思う。

少なくとも、授業中に「男は嫌い」と公言してしまうことが、思春期の生徒たちにどれだけの影響があるかを考えられない教師を子どもが尊敬することはない。まさに反面教師でしかないだろう。きっと生徒の保護者もそんな先生の行く末を心配してくれているに違いない。もっとも、当の本人たちにとってはお節介でしかないのかもしれないが…。

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ということで、2回に分けて女子校教員の婚活・結婚事情を淡々と述べてきたが、会社員とはまた異なるお局ワールドを楽しんで(?)頂けただろうか。ちなみに、私自身もまた独身である。これまでの例を引き合いに出すまでもなく、女子校教師の出会いの無さを痛感している一人だということを最後に断っておきたい。

今後、女子校のこんなことやあんなことが聞きたいというリクエストがあれば、答えられる範囲でお答えしたいと思っている。リクエストをカザーナ編集部のTwitter宛に投稿頂ければ幸いだ。

はくぼく太郎
はくぼくたろう/現役女子校教員。趣味は徘徊。でも夜回りはあんまりしない。ちなみにヤンキーでもない。この連載は、言いたいことも言えないこんな世の中に向けた、同世代への贈る言葉。