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地元・愛知に帰ってきてあらためて感じたこと。それは、ラーメン&チャーハンという最もスタンダードな組合せ…通称「チャーラーセット」で勝負するなら、やはり「うま屋」の平日ランチメニューである「チャーハンセット(880円)」が世界一美味しいんじゃないかという確信でした。事実、筆者は東京で働いてきた8年間で、結局「うま屋」を越えるラーメン&チャーハンに出会うことはありませんでした。

ラーメンかチャーハンか、という単品同士の対決であれば候補はまだあるのかもしれません。しかし、ラーメンとチャーハン、両雄がこれほどまでに旨く、至高を極めたチェーン店は、この国にはもはや存在しないのではないか?チェーン店評論家を自称する筆者をもってしても、うま屋は、それぐらい断言していいクオリティを誇るラーメンチェーンの雄だと思うのです。少なくとも愛知県内においては無敵と言って差し支えないレベルでしょう。

まず、何と言っても潔いのがその洗練されたメニュー構成。なんと「特製ラーメン」「名物チャーハン」「温玉ネギ豚丼」「ニンニクぬき手作りギョーザ」「うま屋のから揚げ」「おつまみねぎ豚」…たった6つしかない(!)。FC店も増え始めているので一概には言えませんが、少なくとも本店に限って言えば、ごちゃごちゃしたと応用メニューを編み出すことに余念がない他店と比べると、このシンプルなメニュー構成は一見異様に感じるかもしれません。しかし、それがたまらなくイイ!のです。なぜなら、すべて美味いから。一品一品に一切妥協しなかった結果の6品であることは、わざわざ店側が語らずとも、その味が証明しているというわけです。

「特製ラーメン(単品580円)」のスープも、とんこつしょうゆ1種類だけの直球勝負。公式HPを見ると、『厳選された純国産のゲンコツを使い、香味野菜などを煮込み毎朝各店舗で仕込み上げられている。』とあります。なるほどチェーン店ではあるものの、スープは各店内で仕込まれているようです。そうすると店舗によって味のバラつきがあることが心配されますが、少なくとも僕が食べた数店でそうした違いは見られませんでした。店舗も短スパンで急拡大しているというわけではないので、社員教育がFC店までしっかり行き届いているのだと考えられます。また、麺はいわゆる豚骨ラーメンの細麺ではなく中太麺なのですが、これが見た目よりあっさりした「とんこく味」のスープと程よく絡み合い、絶妙な味わいを醸し出しているのです。

そして特筆すべきは、写真を見ての通り、何とこれに九条ネギのつけ合わせが無料で付いてくるのです!マーベラス!いわゆる「ネギバカ」が無料!しかも九条ネギ!ラーメンに全部乗せてもよし、そのままシャキシャキ食べてもよし。こんなことが許されてもいいのでしょうか。神様仏様うま屋様。

…いいんです。今日はもう最後までこんなノリでいきます。

次に「名物チャーハン(単品550円)」。特筆すべきは、もうこのチャーハンだけで一騎当千のパワーがあるということです。卵と九条ネギ、そして自家製の刻みチャーシューが惜しげもなく投入され、秘伝の醤油ダレがライスに絡みあい、香ばしくもしっとりとしたハーモニーを生み出したその味は、「わいは、わいはこのチャーハンが食べたかったんやああ!」とむせび泣く者が現れても何ら不思議ではありません。そのぐらい圧倒的なクオリティで、お口いっぱいに幸せが広がります。

余談ですが、初めて行くラーメン店では、筆者は必ずラーメンとチャーハンとギョーザを注文します。ラーメン店のスタンダードであるべき3点を最初に味わうことで、その店をリピートするかどうかを決めるというわけです。

ところが、近年のラーメン店はチャーハンのクオリティを軽視しすぎている傾向があり、もう二度と注文してやるかと思うようなものも少なくありません。それどころかチャーハン自体がなく、「チャーシュー丼」などという手抜きメニューでごまかしているオーマイゴッドな店のなんと多いことか!ラーメンで使っているチャーシューをご飯に乗せて、チョロッと照焼き風のタレをかけただけのようなものばかりじゃないですかと。実感値として、このチャーシュー丼なるメニューがうまい確率は10店に1店くらいなものです。ちなみにこの傾向は、本誌の愛するチェーン店ではなく、ラーメンブロガーが行き来するような専門店や雑誌で取り上げられる人気店に多いので、注意が必要です。

話がだいぶそれましたが、とにかくうま屋の「名物チャーハン」は、そうした近年のラーメン業界におけるチャーハン軽視問題に対してNOを突きつける傑作です。平日11:30~15:00までのランチメニュー「チャーハンセット」は、「特製ラーメン」にこのチャーハンがランチサイズでついてきて880円というセット価格に落ち着いているので、「ラーメンとチャーハンなんて二つもあたし食べられない」という方にはぜひお勧めしたいものです。

最後に、うま屋が僕の故郷・春日井市発祥であることを知る人は意外に少ないので、追伸しておきます。「春日井ラーメン」というジャンルもあるそうですが、それを言うならNo,1は「うま屋」。これで決まりです。もう愛知県全域にあるからとか、そんなことは全く関係ないのです。発祥地、もしくは本店所在地が重要なのです。

また、ココイチやコメダに続く、愛知県発の全国制覇最有力チェーン店の一つではないかと本誌は密かに予測しています。名古屋にお立ち寄りの際は、是非行ってみてはいかがでしょうか。

それでは今日も、手と手を合わせて、いただきます。