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今月13日(土)、愛知県稲沢市の稲沢グリーンスパーク中央公園で、音楽とアートの夏祭り『ZAWA友FESTA』が開催される。稲沢を盛り上げて魅力ある街にしようと、地元の20代から30代の若者が昨年に引き続き企画・運営する。

稲沢市を舞台に「ZAWA友FESTA実行委員会」が立ち上がったのは平成22年。若者による夏祭りを実施することで、地元の若者のゆるやかなプラットフォームを作り、地域活性化につなげていこうとする取り組みを進めているという。今回は、その運営母体であるNPO法人の理事長(以下、岩田弟)および副理事長(以下、岩田兄)に突撃取材を敢行。開催が直前に迫った今、その意気込みを聞いた。

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左から岩田周作氏(理事長)・岩田悠佑氏(副理事長)。ZAWA友FESTAの打合せ風景だが、本人たちはいたって真剣である。

―――「ZAWA友FESTA」の名は、新聞報道等を通じて知られるようになってきましたが、どのような団体なのですか?

岩田弟:もともとは、地元にいる音楽仲間を中心に、地域貢献をしたいという流れではじめたものです。でも当初はホントに身内ノリで、バンド活動をするような雰囲気で被災地支援のライブをやったりとかでしたね。

岩田兄:何か使命感に燃えて立ち上がったというよりは、仲間で楽しみたいという雰囲気でした。僕たち兄弟はMEGANTEというロックバンドをやっているのですが、感覚としてはバンドでイベントを企画しているのに近い感じ。まあ、そういう活動が好きなんでしょうね…結局(笑)。

―――合コンをやったりとか、冬にアート企画をやったりとか?

岩田兄:そう。新聞には街コンをやっている団体として紹介されたりとか。

岩田弟:ホントはそういう団体じゃないのに(笑)。

岩田兄:実際は、年に一度夏祭りをやるということ以外はあまり決まっていないんですよ。稲沢は若者が活動しているという印象がないので、行政もどちらかと言えば高齢者とか農家の方を向いているというイメージだったんで、「若者も頑張ってるんだぜ」っていう姿を見せることで、地域にいる若い世代が何かを始めるきっかけになればと思っていました。

―――NPO法人なんですよね?

岩田弟:NPOは届け出するだけで原則として認証されると聞いて、箔がつくんじゃないかと思って取りましたね。実際は、事務がたくさんあったり、届出に何回も名古屋まで通ったりと大変でしたけど(笑)。

岩田兄:稲沢って、若い世代が活動しているNPOがまるでありませんからね。信用度が高いというのは事実だし、結構いいことも多いなっていうのが実感ですね。

―――具体的にはどのような活動をされているんでしょうか。

岩田兄:若者の手で夏祭りを運営するということで、面白そうなことを考えて、とにかく年に一度夏祭りを実施するという流れで進めていますね。最近では、もう少し手広くやりたいということで、冬のイベントを企画したり、稲沢市とオリンピア市をつなぐ活動に顔を出したりと実験的なこともやっています。でも、根っこにあるのは若者のプラットフォームづくりなので、かならずしもコレをやるというスタンスでもないんですけどね。

岩田弟:具体的な内容としては、稲沢周辺で頑張っている人をフィーチャーしたいということでクリエイターズマーケットを企画したり、街コンやアートなど、最近の若者主導の流行を盛り込んだコンテンツを練り上げて形にするという流れを生みだそうとしている段階ですね。また、稲沢を象徴するネタがないということで、体一つで始められるアカペラを稲沢の地域資源にしようということで、いろいろなところで企画の主軸に据えてプッシュしたりしています。

―――これまでの活動の中で苦労されたことはありましたか?

岩田兄:僕らは素人の集団なので、何をやるにも苦労の連続ですよね。でも、ホントのことを言えば、苦労はしていないんじゃないかなと思います。正直、活動の中身が満足のいくところまでいけていないから、よくわからない。例えば、見ず知らずのところにチラシを置かせてもらうだけでも、精神的にはかなり疲れます。あくまでも各個人のできる範囲での活動だから、仕事のように組織的・効率的にやりきれないですしね。

岩田弟:今言われてみて振り返ってみると、苦労したと言うよりは、もっとやれたのにという思いのほうが強いんですよね。結果的にできたことも周りに助けられて進んできただけかもしれない。今いるメンバーに会えたことでさえ、自分自身が苦労したからなのかもしれないし。そのせいか、最近では、支持者も増えてきているように感じています。メンバーに限らず、店舗なども協力してくれる。思わぬところで強い心意気の人に出会えると感動します。本当にありがたいことですよね。

岩田兄:目下のところでは、資金調達とメンバー集めが課題です。どっちも、目的ありきで進めると本当に苦痛なんですよ。もともと我の強いメンバーが多いので、あまり下手に出たり、キレイごとを言って人の協力を得るという方法が向いてないのかもしれませんね。個人的には、ゆるく進めていく中で共感する人が出てくることで、結果的に資金も人材も集まるという流れが理想的だとは思っています。(続く