IMG_20180528_025217
まず10年後どころか来年くらいの話だし、図鑑ではなく預言書か指南書の類だろう。そして何よりこの本は堀江・落合両氏のポジショントークが前提の内容で、凡人が処方を誤れば副作用で人生がこっぱみじんになりかねない「劇薬」であるにも関わらず、バファリンのように優しい文体で書かれている。だからこそ危険なのだ。

おまけに二人とも天才のくせに、アホ誰でも理解できるように、丁寧な注釈まで付けて、できる限り平易にわかりやすく伝えようと試みてしまっているのがさらに良くない。その表面的なわかりやすさを真に受けて、わかった気になって、その言葉の奥にある本質を読み取れないまま実社会で展開しようとすれば、ほとんどの若者が爆散するに決まっているからだ。

だが、爆散してから二人に文句を言っても無駄である。きっと二人にこう返されることだろう。「誰かの言うとおりにやればうまく行くと思ってるヤツに、10年後の仕事なんかあるわけねーだろ」と。

いいか、読むなよ。絶対読むなよ!

【10年後の仕事図鑑/堀江貴文×落合陽一】の読書メモ

①職業・職能を考える上で、最終的に「ある市場や経済圏の中で、その人にしかできない状況をつくる」ことが重要。

②「100万分の1のレア人材になる」には、まったく違う3つの分野でそれぞれ100分の1を目指せばいい。100分の1を3つ掛け合わせれば「100万分の1」になる。

③アーティスティックなものの価値は、今後より高まっていく。イケてる職人は、これからもイケてる。そういう職人はAIに仕事を奪われるとは考えず、自分の作業効率を上げるために、AIを「使いこなす」発想になるため。

④「1億総クリエイター時代」になる。ワークライフバランスという言葉は崩壊した。ワークとライフの関係性は「バランス」ではなくなり、仕事と仕事以外の垣根なく価値を生み出し続ける「ワーク”アズ”ライフ」を体現するものだけが生き残れる時代になる。

⑤「遊びのプロ」になれ。これからは「本気で遊ぶように働く人」だけが生き残っていける。だが社会に溶けてエージェント・スミスになる生き方が必ずしも間違っているわけではない。溶けるか溶けないかを自分で選べるかどうか。